《水のいのち》
第2曲 『水たまり』
作詞:高野喜久雄
作曲:高田 三郎
SATBP / Soprano / Alto / Tenor / Bass
わだちのくぼみ そこのここの
くぼみにたまる 水たまり
流れるすべも めあてもなくて
ただ だまって たまるほかはない
どこにでもある水たまり
やがて 消え失せていく みずたまり
私たちに肖ている 水たまり
私たちの深さ それは泥の深さ
私たちの言葉 それは泥の言葉
泥のちぎり 泥のうなずき 泥のまどい
だが 私たちにも命はないか
空に向かう命はないか
あの水たまりの にごった水が
空を写そうとする
ささやかな
けれども一途な命はないのか
写した空の青さのように
澄もうと苦しむ小さな心
写した空の高さのままに
在ろうと苦しむ 小さな心
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